エメリ解任発表~長期間率いた監督の後の始末1の2~

こんばんは!

前回はエメリが解任されたことから長期間同じチームを率いて、なおかつ勝ってきた監督の後釜を務めることの難しさについてマンチェスターUを例にして書いていきましたが、その続きです

 

モイーズ後のマンチェスターU

 

モイーズが解任された後、暫定監督としてアシスタントコーチをしていたギグスが監督に

そして翌年にオランダ代表でワールドカップを終えたファン・ハールが監督に就任

大型補強を敢行、この頃からマンチェスターUはめちゃくちゃお金を使い始めた

1年目はなんとか結果を残せたが、2年目に失速で解任

次に監督に就任したのはスペシャルワン、ジョゼ・モウリーニョ

ここでも超大型補強を敢行、ポグバがユベントスからカムバックなど話題性もある補強をする

モウリーニョ就任後は2年間は結果も残し期待感もあったが、3年目で結果を残せなくなった時点で解任

そして昨シーズン途中から監督に就任したスールシャールが現在も監督継続中

フロント陣は過去の経験から結果が出ないときに早く解任するのではなく、サポートしてチームの骨格作りをしているが、昨日のELで敗戦したことや、今シーズン結果を残せていないためいつ解任に合ってもおかしくない状況が続いている

それにしてもモイーズが退任後に大型補強されるあたりモイーズはツイてなかったんだろうな

モイーズ解任された翌シーズンくらいからプレミアリーグのバブルも始まりだしたし、スポーツにおける運はかなり重要だと感じさせる

 

 

なぜ上手くいかないのか

 

なぜ上手くいかないかという漠然なことを言っているが、原因自体は恐らくかなり明快で

・新しい監督になる

・新しいアプローチを行う

・結果が出なかった場合にプレッシャーがかかる

・結果を出さないと焦り、監督も選手もナーバスに…

といった流れがだいたいのチームで起こる監督交代の際の現象

マンUの場合は有名監督を雇ったことで短期的には最低限の結果を残しているが、それまでの記録が偉大過ぎるあまり皆我慢が出来ない(ファギーを抜けるわけもないが)

そして本当に当たり前な話だが、勝ちがつながらなければ批判されるし、勝ちがなくなればもっとである(当たり前)

つまるところ不調の期間がどれだけ短いかというところがレジェンド監督の凄みである

それすなわち不調から立ち直らせることが得意な監督こそがビッククラブの監督に向いている素質ではないだろうか!!!

考えてみれば、プレミアリーグだけでなくその他のリーグでも結果を残し続けている監督とかは不調が何度も訪れようとも不調の期間が短い気がする。。。

ペップ、クロップ、アッレグリ、アンチェロッティ…etc

今シーズンは失速してしまったが、ポチェッティーノなんかも不調から立ちなおせることが得意だった印象

戦術だけでなくモチベーションというところでも監督の素養が試される

 

 

追記

 

今回の記事を書いているたった今、チェルシーが連敗を喫した

新しいチームを着実に作ってるランパードの初めての試練かもしれない

さすがにここから調子を落として何試合か勝ち点を落としたとしてもチェルシーはランパードを解任することはないだろうが、もし今回の記事の内容で考えたときにランパードの監督としての素質が問われる時期かもしれない!!

もし不調が短期間で解消されるのであればチェルシーはとても良い監督を招聘できたのではないか

そういったことはシーズンが終わった時にわかるとして、これで今シーズンの4位争いが混沌としてきたということだけは間違いない…

エメリ解任発表~長期間率いた監督の後の始末1の1~

こんばんは

先ほどついにアーセナル監督を務めていたウナイ・エメリがアーセナルの監督という職を失った。

アーセナルは今シーズンここまで歴代でもトップレベルに低迷していたが、マンチェスターUがファギー退任後に苦労しているのを見ているため、フロント陣は出来る限りサポートする姿勢を見せていたが7試合勝ちなしと約50年ぶりの記録に決断した模様

前回の記事でも話したように必ずしもエメリだけが悪いわけではないが、アーセナルがここまでの惨状になったため変化が必要だったことには変わりない

急速に成長していく世界に適応するには少なからず変化は必要なわけで、アーセナルにとっては今日のエメリの解任だった訳で、この判断が良いものか悪いものかは来シーズンに判断しよう(今シーズンは半分終わってる)

ひとまずエメリ解任後の暫定監督は現在アシスタントコーチをしていたリュンベリに

これが去年のマンチェスターUのようにスールシャールに代わってブーストしたようになってくれると嬉しいなあなんて独り言

アーセナルの次期監督候補についてはもうちょっと情報が出てきたら書く予定

 

マンチェスターUの場合

 

長期間同じチームを指揮した監督が抜けた後の話をするのに1番にでてくるチーム

サッカーが好きな人であれば知っているであろうアレックス・ファーガソン(通称ファギー)

27年マンチェスターUを監督として率いていたわけだが、この間の成績が

1500試合率いて895勝267敗338分で勝率が約60% 異次元

単年の成績であればこの成績を残すことは出来るかもしれないが(最近のマンチェスターCとリヴァプール)ここまで安定的な成績を1人の監督が残しているという凄み

この後に監督を務める人物がかなりのプレッシャーにさらされるのはもちろんのことだが、その後のマンチェスターUがどうやって苦労して変化していったのかまとめていきます

 

モイーズ

 

ファギーが退任した後に監督になったのが、その前年まで11年間エヴァートンの監督を務めていたモイーズ。

監督としてのキャリアはもちろんの事、プレミアリーグが今みたいにリッチになる前から財政状況の良くないエヴァートンで安定的な成績を残していたので、まあまあ期待されてマンチェスターUの指揮官に

27勝15敗9分で勝率は約53%

シーズン途中に解任されていることと、全てのコンペティションでの成績なのでなんとも言えないが、壊滅的に悪い成績ではないのかな…(エメリのおかげで調教されてる)

補強は夏にフェライニ、冬にファン・マタ

近年のプレミアリーグと比べると少し補強は寂しいように感じるが、前年にリーグタイトルを獲ったメンバーが多数残っていたので絶対欲しかった教え子のフェライニと、立場が危うくなってきたモイーズに対し冬にクラブがマタをプレゼントした感じの印象

この当時モイーズの戦術はサイドアタックがもっぱらでクロスを上げまくっていた

そのしわ寄せで前年にマンチェスターUに移籍していた香川真司がつぶされてしまったと日本のメディアでも扱われていた

采配でもボロクソ言われかつ勝てなかったために解任の憂き目にあうことに

このシーズン無冠に終わることとなり、なおかつ翌年のチャンピオンズリーグに出ることもできないなど、期待と裏腹に不本意すぎるシーズンになってしまった

1年も持たせることが出来なかったモイーズ

 

 

とまあここまでが取り合えずモイーズが解任されるまでの話

次の記事ではその後のマンチェスターUを追っていきます

 

それでは