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今回は今晩行われたPL第36節アーセナル対ボーンマスの一戦をレポートしていきます!
※このレポートは試合内容を伴うものとなっております。お気をつけ下さいませ。
スターティングメンバー
まずはスターティングメンバーから!
アーセナル:4−3−3
アーセナルは前節と同様の布陣。
ディフェンスラインは左から冨安、ガブリエル、サリバ、ホワイト。
中盤はアンカーにパーティ、その前にライスとウーデゴール、前線は右にサカ、左にトロサール、トップにはハフェルツが起用された。
残り3試合を落とせないアーセナルは選手の入れ替えを行わず、前節同様に現状のフルメンバーを起用。トッテナム戦では厳しい戦いを演じたメンバーだが、1週間試合が空いたことでフレッシュな状態でプレーすることが予想されます。
ボーンマス:4−2−3−1
対するボーンマスは2連勝中で調子が上向きな状態。
シーズン序盤こそ厳しい戦いを続けていたものの、その後はイラオラ監督の元、着実に勝ち点を積み上げてすでに今シーズンのPL残留が決定している。そのため、モチベーション的にアーセナルが優位になるのでは?といった指摘もされています。
要注意選手は今シーズン18得点を記録しているドミニク・ソランケ。1月の移籍市場でアーセナルも関心を抱いていたとされる選手で、ここまでコンスタントに得点を重ねていて侮れないのではないかと。
油断は禁物です!
試合内容
立ち上がりからハイテンポで主導権を握るアーセナルは、5分にサカの突破、7分にウーデゴールのパスからトロサール、8分にサカ、10分にトロサールとボックス内で何度もチャンスを作っていく。
14分には冨安の空間を使ったパスからハヴァーツが決定的なシュートを放ち、19分にはボックス内まで上がったサリバが華麗な切り返しから枠内シュートを放つと、20分にはサカが得意のカットインからGKトラバースを襲う。
その直後にもCKから冨安がビッグチャンス。カウンターを受ける場面でもガブリエウ&サリバが鋭い出足の守備でボールを回収し、相手陣内で試合を進める。
その後もトーマスのミドル、ハヴァーツの落としからライスと決定機を作ると、42分にウーデゴールの絶妙なパスに抜け出したハヴァーツがボックス内でGKに倒されてPKを獲得。これをサカが冷静に沈め、ついにアーセナルが先制に成功した。
アーセナルは後半立ち上がりの49分、ライスのハイプレスから敵陣深い位置で奪い最後はフリーのサカにボールが繋がったが、ダイレクトのシュートはGKにストップされる。
52分にも狭いエリアでの連携からハヴァーツが決定機を迎えた。53分には自陣でボールを失いこの試合初のピンチを迎えたが、GKラヤがセーブ。試合はややオープンな展開となり、アーセナルは押し込まれる時間も増えていく。
それでもアーセナルは徐々に主導権を握ると、70分にはリードを広げる。ボックス手前にこぼれたボールをいち早く反応したライスが拾って後ろに流し、最後はフリーのトロサールがワンタッチで流し込んだ。ホームチームが待望の追加点を手にした。
リードを広げたアーセナルだったが、その直後にGKラヤのクリアが不十分になったところからセメンヨにネットを揺らされる。主審はGKラヤに対するファールがあったと判断、VARレビューも行われたが覆らず、判定に救われる格好に。
アーセナルは81分、追加点を奪ったトロサールに代えてマルティネッリを投入。直後にそのマルティネッリがDFラインの背後に飛び出して決定機を迎えたが、ボックス内で倒れるもファールはなし。ボックス内に入った危険なクロスも冨安が跳ね返すなど、主導権を渡さない。85分にはサカに代えてジェズスを投入し、試合を締めくくりに行く。
すると86分、セットプレーのこぼれ球をガブリエウが角度のないところから見事なボレーでネットに突き刺す。しかし、直前のオフサイドでノーゴールに。それでも終盤にライスがダメ押しの3点目を奪い、3-0で快勝を収めた。
簡単なスタッツ等↓
圧巻のパフォーマンス!タイトルレースを一歩リード!
いやー、素晴らしい勝利でしたね!
前半はほとんどアーセナルがボールを保持する展開でボーンマスはボールすら触れない時間すらあったほど。ただボールを持たされているだけでなく、しっかりとアーセナルが攻め続けている姿はやはり今シーズンここまでの経験から”本物の実力”がついてきたということ。
アーセナルの攻撃ターンが長すぎて逆に試合が長く感じましたよ。
前半はハフェルツが獲得したPKをサカが冷静にゴール。後半は比較的オープンな展開になったところでトロサールが追加点。そして試合終了間際にライスが試合を殺すゴール。完璧な試合展開でした。
欲を言えば追加点がもう少し早く決まって選手交代に余裕が出れば良かったのですが、その辺りは試合の流れもあるので仕方ないところですかね。
しかしトロサールは欲しい時間や状況での得点が多くて頼りになるなあと。トロサールはスタートから起用される際にあまり関与できない時もあるため、一部サポから『マルティネリを優先しろ!』といった声もあるのですが、なんだかんだ試合の決定的な部分で結果を残しているので、マルティネリよりも優先的に起用されるのも仕方ないのでは?それくらい良いインパクトを与えてくれていますね!
ハフェルツも得点こそなかったですが、何度も好プレーを見せただけでなく、味方を活かすプレーも素晴らしかったです。彼はフィニッシュの精度がもっと高くなれば今のアーセナルにとってかなり完璧なストライカーになる雰囲気を感じさせます。
そして、サカ、ウーデゴール、ライスらの活躍は言わずもがな。パーティも落ち着いたプレーとパス、冨安も安定感マシマシ。サリバ、ガブリエル、ホワイト、ラヤ、結果的にクリーンシートでグッジョブ!って感じですね!笑
今回ばかりはラッキー?VARの判定について
試合中の時点ですでに問題になっていたVARの判定について。
問題となっているのは以下の2点
- ハフェルツのダイブ
- ラヤへのファウル疑惑
試合後にアルテタ監督もコメントを求められたようですが、同監督は『絶対聞かれると思ったから見てない!笑』と答えたそうな。
それがすべてを物語っているような気もしますが、たまにはこれくらい恩恵受けても良いじゃないのということで!笑
ハフェルツのダイブ疑惑に関しては、少なくとも触れていることは間違いないので、VAR的にはジャッジが難しかったはず。ハフェルツの倒れ方が不自然に綺麗だったのがやりにいった感を拭えなかったように感じます。ただ、PKを否定出来るほどのプレーではなかったって感じですかね?
問題はラヤへのファウル疑惑。あれは正直ラッキーですね。もちろん、ラヤは押されてはいるのですが、本来あの程度ならファウルにならないのがプレミアリーグ。ただ、こちらもVAR的に考えると全く押してないわけではないからファウルを覆せない?的な。この辺りは審判の裁量で決まる部分が大きいので難しいところですね。
少なくとも今回の試合に限ってはアーセナルが優位に働くジャッジになったと。ただ、ボーンマスも前半にサカへのタックルでVARが介入してもおかしくない足裏タックルがあったので、現地では”お互い様だ”という声も多いようです。
まあ、今回の試合でVARの件がそこまで騒がれていないのは今日のアーセナルのパフォーマンスが素晴らしかったからで、多くの方がVARがなくてもアーセナルが勝っていたと感じたからではないでしょうか。
ちなみにVARの貢献もあり、アーセナルのダビド・ラヤがクリーンシート15試合で今シーズンのゴールデングローブを受賞しております!
ジェズスの右サイド起用から読み取る今後の流れ
今日の試合でサカと途中交代で右サイド起用となったガブリエル・ジェズス。
一部メディアから、今夏にアーセナルが売却を検討していると伝えられていた中で本来のストライカーと違うポジションで起用されることになったのだが、この起用はアーセナルの今夏の補強プランに影響しそうな気がしております。
やはりアーセナルは今夏の移籍市場でストライカー補強を優先するということで、ジェズスがサイドに回ることでウインガー補強を後回しにするのではないかと。サイドにはアカデミーのイーサン・ヌワネリらも控えているので、新たな選手を獲得するのではなく自チームで補うつもりをしているように感じました。
また、ハフェルツを本格的にトップで起用することになれば、新たな中盤補強も必要になるかもしれないので、そういった関係もありそうです。シーズン終了後まで詳しい話は出ないかもしれないですが、ジェズスの右サイド起用は今後の指針を示しそうな気がしました。
アーセナルとシティの残り試合を比較
さて、今日の勝利で勝ち点を83に伸ばしたアーセナルは残り2試合を
- マンチェスターU(A)
- エヴァートン(H)
を迎える予定で、対するマンチェスターCはこの後ホームでウルブズ戦を終えた後、
- フラム(A)
- トッテナム(A)
- ウエストハム(H)
と、中々厳しい相手と戦うことに。
フラムとウエストハムは降格の危険性がなく、今以上の順位もそこまで望めないため、どこまで脅威になるかわからないですが、トッテナムはCL出場権争いの真っ只中なのでシティが勝ち点を落とすチャンスは十分あるはず。
アーセナルは残り全勝が必須なので、まずは自分たち次第ですが。
とにかく残り2試合で勝利必須です!!!
さて、今日はこんなところで!
ライスのゴール後のセレブレーションでさようなら
COYG!!!