本日も更新していきます。
最近になって日本のメディアにも伝えられてきた、ミネソタ州ミネアポリスで起こった悲惨な事件。警察官が黒人というだけで取り締まろうとし、必要以上な抑え込みをしたことで窒息。そのまま帰らぬ人にしたという痛ましい事件。
昨今のサッカー界でも度々問題になる人種差別。
今回起こったGeorge Floyd氏の事件に対するサッカー界からのアンサーを、イギリス紙「Sky Sport」がまとめていたので、そちらをレポートしていきます。
ジェイドン・サンチョがメッセージ
ドルトムント所属でイングランド代表であるジェイドン・サンチョ。
彼は今回の事件を受け、日曜日に行われたパーダーホルン戦で得点を挙げるとユニフォームを脱ぎ、カメラに向かってメッセージの書かれたアンダーシャツを見せた。そこに書かれていたのが『justice for George Floyd』
https://www.instagram.com/p/CA3V8Mrnr-1/
試合後に更新したInstagramでもメッセージ
「チーム最高のパフォーマンス!初めてのハットトリックでとても嬉しい!!今、世界では重要なことが起こっており、私達が動き変化を助ける必要がある。だから個人的にほろ苦い瞬間だよ。私達は正しいことを発言することに恐れることはない!私達は正義のために団結して戦わなければならない!私達はみんな強い!#JusticeForGeorgeFloyd」
と、メッセージを送っている。
サンチョは、昨年行われたユーロ2020予選のモンテネグロ、ブルガリア戦で人種差別の被害を受けたイングランド代表の一員であった。そのため、特に思うところがあったのだろう。一番に声を上げている。
また、同じ試合で得点を決めたアクラフ・ハキミも同様のメッセージを掲げ、他チームではボルシアMGのマーカス・テュラムはゴールの場面で膝をつき頭を下げ、2016年に元NFLのコリン・キャパニックが国歌演奏の際に見せた抗議と同じ姿勢によりアピール、シャルケのウェストン・マッケニーは喪章に同じメッセージを掲げた。
このような選手達の抗議に対し、ルール上では政治的なメッセージを発信することが禁じられているため、ドイツサッカー協会は処分について検討するそう。しかし、各チームの監督たちは選手への支持を明確にしている。
これらのメッセージについては意見が別れているが、仮に大きな処分となった場合、それも問題になる可能性も。
リヴァプールが運動への支持
今回の事件を受け、リヴァプールはすぐにTwitterで#BlackLivesMatter運動を支持することを表明
Unity is strength. #BlackLivesMatter pic.twitter.com/sSu2sarAXa
— Liverpool FC (@LFC) June 1, 2020
ユニティは強さ。#BlackLivesMatter
とメッセージを発信した。
イングランド国内でも人種差別は度々起こっており、リヴァプールも今シーズンのマンチェスターU戦で、SBのトレント・アレクサンダー・アーノルドが人種差別の被害を受けていた。そういったこともあり、こういった反応を示したかと。
ラッシュフォード、ブリュースターも反応
マンチェスターUに所属するマーカス・ラッシュフォード、リヴァプールからスウォンジーにレンタル移籍中のライアン・ブリュースターもTwitterで#blacklivesmatterへの支持を表明した。
#blacklivesmatter pic.twitter.com/LSEeQ61YRz
— Marcus Rashford (@MarcusRashford) June 1, 2020
「私はしばらく発信することができなかった。私は世界で起こっていることを処理しようとしている。」
「私は人々が集まり、共に働き、団結することを求めてきたが、今まで以上に分裂しているように感じる。人々は傷つき、それに対する答えを必要としている。」
「黒人の生活。黒人の文化。黒人のコミュニティ。私達全て重要。」
ラッシュフォードは過去に人種差別を受けた経験があり、その際も『プレーするのに簡単な状況ではなかった。2019年に起こってはいけない状況だった。3ポイントを獲得したことを誇りに思っているが、差別は根絶する必要がある』とコメントを残していた。そのため、今回の事件は特に傷ついたはず。
This is way deeper than just pointing out who’s staying quiet and who’s speaking up. Unfortunately for us black/brown people etc, this is a real life & everyday occurrence in so many different ways. For years & generations we’ve been screaming out for change and to be heard 1/3 pic.twitter.com/Lo3pvJlTQJ
— Rhian Brewster (@RhianBrewster9) May 31, 2020
ブリュースターは3分割に渡ってコメントを投稿。
「残念なことに黒人や茶色の人たちにとって、これは実に多く、様々な方法で日常的に起こっていることです。何年も何世代もの間、私たちは変化を求めて叫び続けてきましたが、痛みは続いています…」
「私たちは皆今まで、ルーツに関する映画を上映されてきました。Boyz in the hoodという映画でもそれらを紹介されてきた。それでも私たちは2020年の今日、これらの映画の世界を実際に生きています。」
「これは単なる#JusticeForGeorgeFloydを超えています。私たちは人間としての正義が必要です。特別な特権は必要ありません。私たちがずっと求めてきたのは、平等な競争の場です。私たちを聞いてください。#BlackLivesMatter」
このように、プレミアリーグの選手たちが今回の問題に対して大きな声を上げている。
まとめ
簡単にまとめられる話ではないが、未だに人種差別は起きている。
今回はアメリカで黒人男性が標的になったわけだが、少し前は新型コロナの発生源だとしてアジア人が差別の対象になっていることもあった。今回、この問題が大きく取り上げられ暴動となっている背景には、今まで気づかないフリをして声をあげようとしなかったこともあるのではないか。
これまで、サッカー界だけでもどれだけ自主差別が問題になってきたか。
特に日本に住んでいると、外国人の比率が他の国よりも少ないためピンとこない人も多いと思う。
しかし、これだけの大きな騒動になっている今、自分自身で今一度、人種だけでなく、人権について考えるべきなのではないか。。。
僕は今回の事件が本当に悲しいです。より良い世の中になってほしいです。
知らない方は今回の事件の詳細です↓
#BlackLivesMatter
それでは