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今回は本日明朝に行われたPL第33節アーセナル対マンチェスターCの一戦をレポートしていきます!
※このレポートは試合内容を伴うものとなっております。お気をつけくださいませ。
スターティングメンバー
まずはスターティングメンバーから!
アーセナル:4−3−3
アーセナルはジャカが復帰していつも通りの4−3−3。
ディフェンスラインは左からジンチェンコ、ガブリエル、ホールディング、ホワイト。中盤はパーティ、ジャカ、ウーデゴールが入り、右にサカ、左にマルティネリ。トップにはジェズスを起用。
試合前のレポート通り、サリバは引き続きアウトでそれ以外は変わらずという状況。また、起用が注目されていたトロサールはこの試合もベンチからスタートになった。
マンチェスターC:4−3−3
対するマンチェスターCも4−3−3の布陣。
ほぼフルメンバーだが、事前の情報通りアケが怪我で離脱しており、同選手の代わりに普段右で起用されることの多いアカンジが左SBとして起用された。
要注意選手はデ・ブライネとハーランドで、デ・ブライネは言わずもがなアーセナル戦で毎回のようにゴールを決めており、ハーランドはアーセナルのCBがあのパワーを振り切れるか注意したい。また、彼らに気を取られてグリーリッシュやベルナルド・シウバにエリア内でファールしてしまうのは避けたいところです。
試合内容
負け
簡単なスタッツ等↓
Man City (2.42) 4-1 (0.48) Arsenal
— The xG Philosophy (@xGPhilosophy) April 26, 2023
表裏一体。全てが裏目
今日の試合は負けるべくして負けた試合だった。とりあえず感じたことをつらつら書いていきます。
第一にアーセナルが負けた大きな要因は”経験値”というのは間違いないです。マンチェスターCはここ数年常にトップレベルでプレーし続けているだけでなく、CLノックアウトラウンドのような大舞台で個人エラーによって負けた経験もある。それらを踏まえて今の強さがあると考えると、38試合のうちの1試合となる今日の試合を必要以上に気負うことはないのかもしれない。
そして、マンチェスターCの選手達はそういった経験を積んでいることで、今回の試合を迎えるにあたって抑えるべきポイントを全て抑えてきたなあと。
- MFをとCBの間のポケット
- サカとマルティネリの1対1を潰す
- 中盤の選手に前を向かせない
- その他諸々。
これらの対策に対してアルテタ監督はバック3に変更など、戦術的なケアをしても良かったのでは?と思いますが、逆に考えれば ”今のチームを信じた” ”今シーズンやってきた形で勝てると考えた” わけでもあり、選手がそれに応えられなかったという側面もあるかもしれない。
ただ、試合結果を見る限りこの決断は裏目に出たし、こういった話はここ数年トップクラブとの対戦時に毎回同じことを言っている気もするので、試合を迎えるにあたって変更できる箇所はあったかもしれない。ペップ・グアルディオラだって重要な試合で大胆な変更を加えることもあるくらいだし。
堅実=後ろ向きな姿勢
非常に難しいところだが、結果的に見れば今日の試合はもっと前がかりにいくべきだったなあと。
状況は全く違うが、2月にマンチェスターCと対戦した際のアーセナルは前がかりな試合運びをして互角な試合を繰り広げた。また、アーセナルよりも個の力が強いバイエルン・ミュンヘンですらCLラウンド8第1戦でマンチェスターCと対戦した際に堅実に試合を進めようとして支配されていたりしたので、このチャレンジはかなりハードルが高かったように感じる。(結果論ですが…)
そして、もう1つ言えるのが”堅実なプレーはミスした際のリカバリーが難しい”ということ。堅実というのは、ミスをしないことを前提としたプレーであって、ミスがあるかもしれないと想定して動くリスキーなプレーと比べて、ミスをした際の対処が遅れる。そして、その相手がハーランドやデ・ブライネだったとしたら尚更である。
皆様もご存知の通り、ここ数年のアーセナルは個人エラーで大事な試合を壊した過去があって、それらの多くは堅実なプレーをしようとして起こしたミスだった。
そう考えると、ミス0であることを前提とした堅実なプレーというのは、今日の相手であるマンチェスターCのようなチームが実践する試合運びであり、今日の彼らはアルテタ監督がアーセナルの選手に求めていた以上に堅実なプレーを遂行していた。無論、だからといってリスキーなことばっかりするのは違うが←
つまるところ、それが”経験の差”なんだろう…と振り出しに戻ってしまいます。ただ、今日のアーセナルは堅実なプレーをするあまり、相手を食ってやろうという部分が出なかったなあと。完全にマンチェスターCに抑え込まれた感じ。それが余計に悔しいです。。。
マンチェスターCの熟練の選手たち
ここまでアーセナルに対する愚痴をこぼしてしまいましたが、認めなければならないのは今日のマンチェスターCが良すぎたこと。恐らくアーセナルでなくとも、ほとんどのクラブが苦戦を強いられたはずで、仮になんとか出来るとしてもレアル・マドリーのような経験値が豊富かつ、1人で状況を変えるような選手が居るクラブだけかと。
そう考えれば、アーセナルが敗北したのは尚更妥当だったのかもしれない。
- ハーランドの個人技
- デ・ブライネのここぞのシュート精度
- アーセナルの核を潰すディフェンス
- ビルドアップを阻むハイプレス
などなど、彼らのどこが良かったなんて1つに絞りきれないですが、個人的に大きな違いになったと思うのは中盤のロドリとギュンドアン。今日の試合で彼らは大々的に目立った選手ではないかもしれないが、彼ら2人がチームのバランスを取り、アーセナルの圧力を無効化していたと感じました。
彼ら2人の凄さ(特にギュンドアン)は、チームのために完全に黒子に徹することが出来ることで、今日の試合で言えばハーランドとデ・ブライネが良い形でボールを受けられるように2人が動き回ってパスコースを導き出していた。その結果、ハーランドとデ・ブライネがハーフスペースで良い形でボールを受けて、さらにアーセナルが圧力を受けるという図式。
また、嫌なところにポジショニングすることで、アーセナルの中盤とアタッカーたちがトライアングルを作れないように蓋をしていたところも。ただでさえ対人守備が強いマンチェスターCのディフェンダー陣に対して、連携をしなければ突破できないのだが、連携を作る隙間を作らせてもらえないし、隙間に入ってもすぐに潰されてしまう。
アーセナルは本来はパーティとジャカがその役割を請け負っているのだが、サリバの不在によってパーティが後ろのケアをしなければならないことや、ジャカでは強度が保てなかった(病気明けやシーズンの疲れも関係あるはず)ことでギュンドアンとロドリのような関係をチームとして作れなかった。
こういった点は素直に認めて、アーセナルもチームとしてその枠組を作る必要があるなあと。今後の課題です。
最新のリーグ順位
さて、この試合が終わった後の最新順位がこちら↓
アーセナルは2位マンチェスターCと2ポイント差の1位。ただ、マンチェスターCは2試合未消化なので順位に変動がある可能性も。
ただ、マンチェスターCの未消化試合は彼ら以上にパスを繋ぐブライトン(A)と、意外性のあるウエストハム(H)で、その他の大会も残っていることを鑑みれば、まだ何か起こる可能性は否定できない。
すなわちアーセナルが出来ることは残り試合全勝することで、まだタイトルレースは終わってないことは明確にするべき!
ちなみにシティはエヴァートン(A)、チェルシー(H)、ブレントフォード(A)なども残っているので、アーセナルが残り試合を全勝すれば、可能性は残されているのではないだろうか!!いや、残っている!!!
そのためにも、アーセナルの選手たちは頭を上げて次のチェルシー戦、その次のニューカッスル戦に備えて欲しいです!!!
まだまだ言いたいことも色々ありますが、とりあえず現実を受け止めて次の勝利に向けて頑張るしかないです。こればっかりは。
絶対に下は向かないように!COYG!!!
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