アーセナルが『変革者』デクラン・ライスを獲得するまでの話
昨日の「Sky sport」にて、”アーセナルが『変革者』デクラン・ライスを獲得するまでの話”なるコラムがあったので、そちらを一部抜粋してご紹介。
ミケル・アルテタが交渉中に繰り返す言葉『安定感』
クラブがリストアップする選手には、特定の技術的な素質を求めているのはもちろんだが、アルテタ監督はより大きな責任を負うシチュエーションから批判に直面するシチュエーションまで、あらゆる瞬間に選手がどのような反応を示すかを重視している。
それがマンチェスターCからガブリエル・ジェズスとオレクサンドル・ジンチェンコを獲得した理由だろう。そして、その要素はアーセナルが1億500万ポンドを支払ってでもデクラン・ライスを獲得するためにとても重要だった。
交渉までのプロセス
アーセナルはデクラン・ライス獲得に向けて、2023年の冬から計画を始めたのだが、当初のウエストハムはオファーはおろか、選手と接触することすら許可しなかった。
ただ、その時点でクラブは6ヶ月の間に資金計画、データレポート、人間性のチェック、さらにライスを加えた後のメンバーの構成など、多くのミッションが残されていた。
退任予定だったヴィナイ・ヴァンカティシャムCEOとエドゥSDはデクラン・ライス獲得を実現するためのあらゆる方法を検討していたそうな。
その後、彼らはロサンゼルスでスタン&ジョシュ・クロエンケに対して、ライスが『アーセナルにおける変革者』だという詳細な計画を提示し、計画進行の承認を得た。
ライス獲得にはMDへ昇進したリチャード・ガーリック氏のサポートもあり、ライスの父親、兄弟、ライスを管理するアドバイザーと強い関係地を築いた。
マンチェスターシティの横槍
アーセナルはライスと強固な関係を築けていたため、マンチェスターシティがライス獲得レースに参加した際も怯むことはなかった。アーセナルの唯一の懸念はウエストハムと移籍金で折り合いがつけられるかだけだった。
その際について、グアルディオラは『我々もライスを望んでいたことは明白。ただ、ミケルからのオファーに説得力があったのだろう。すでに我々は彼らと同じ立ち位置にいないと踏んで撤退した』と語っていた。
ライスはすでにアーセナル移籍を心に決めており、成立のために両者とも全力で取り組んでいた。
アーセナルは2022−23シーズンの1月にモイセス・カイセド獲得のために7000万ポンドのオファーを送っていたが、一部メディアで語られている通りその取引が成立していたとしてもアーセナルはライス獲得へ動いていた。
ライスの今後について
アルテタ監督がライスをNo.6とNo,8で起用していることから鑑みると、ライスはまだまだミッドフィルダーとしての可能性が高く広がっていることがわかる。
アルテタ監督はライスが最終的にバロンドールを手にするような選手になると考えているはず。
また、アーセナルはライスの起用法をNo.6の時はゲームコントール、No.8の時はブレイカーとして2面性のあるチームを作り上げることが出来る。ひとまず今シーズンの目標は2桁ゴールを目指すこと。
ライス本人は得点後のセレブレーションにまだ慣れていないようだが、今後さらに磨いてくれるはず。
いかがだったでしょうか。
かなり端的にまとめているので、しっかりと読みたい方はこちらからどうぞ→Declan Rice, Arsenal’s ‘transformer’: The story of how the Gunners pipped Man City to £105m signing
ライス獲得時の話はわりと多くのメディアで紹介されていたのですが、今回のコラムが非常にわかりやすかったので改めてご紹介しました!
また、ライスと同じ昨夏に獲得したカイ・ハフェルツにも同じような役割や結果が求められているはず。今後もチームを牽引する選手として活躍してバロンドールも獲得してほしいですね!